概要
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物件が山の陰に位置しているため、夏場は湿度が高くなりやすい環境です。そのため、24時間連続稼働可能な除湿機を設置することにしました。
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長年後継機が発売されていませんでしたが、2020年にダイキンから新製品ダイキン カライエが発売されました。一般的な除湿機と異なり、排水タンクの水捨てが不要な点が大きな特徴です。
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特に2020年の梅雨期は約20日間連続して雨天または曇天が続き、湿度の高い日が続きました。
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設置費用を抑えるため、DIYで施工することにしました。必要な工具を揃えれば自分で取り付けが可能ですので、その手順を紹介します。
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湿った空気は上昇する性質があるため、除湿機は2階に設置しました。
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作業時間は約3時間でした。
設置場所
「暖かくて湿った空気」は、上(2階)に溜まりやすいです。
これには2つの理由が関係しています。
- 温度(こちらが主な理由です) 暖かい空気は冷たい空気よりも密度が低く、軽いため、家の中を上昇します(煙突効果)。
- 湿気(水蒸気) あまり知られていませんが、水蒸気(H₂O)は、空気の主な成分である窒素(N₂)や酸素(O₂)よりも軽いです。そのため、同じ温度であれば、湿った空気は乾いた空気よりも軽くなります。
準備
本体を買います。色々調べましたが、結局はkakaku.comで在庫ありのお店から買いました。

工具を揃えます。以下は必須です。
電動ドリル

マキタ(Makita) 充電式インパクトドライバ(青) 18...
国内初「全周」リング発光LEDライト採用、最適バランス&全周スリムヘッド&快適な操作性。※国内充電式インパクトドライバにおいて。2022年12月現在、マキタ調べ。作業時の視認性が格段に向上。明るさ約2
水準器

ホールソー
アマゾンでこれを買いました。

その他必須なもの
- 穴あけドリル(下穴用)
- 脚立
- 下地センサー

壁裏センサー 下地探し 下地センサー 下地チェッカー 壁裏探...
金属(最大60 mm)、木材(最大38mm)、電気配線(最大51mm)などを正確に探知できます。1/2 "(13mm)、1"(25mm)、1.5 "(38mm)との三つ探知モード選択可能です。<br>
- マスキングテープ
- コンセント
- のこぎり、ニッパーなどのホースを切るもの
ホースを固定するためのパテが別途必要です。ホームセンターのエアコン関連売り場で50円ほどです。 面積が小さいので一番小さいのを買いましたが余りました。
施工
カライエの箱は結構大きいです

買ったホールソーです。65mmの穴を開けます。

カライエの取り付け場所を見繕います。外側からの作業もあるのでバルコニーに出せるところへ。

柱を貫通させないように下地をチェックします。

カライエ本体から直接ホースを出すので、位置取りがシビアです。説明書には、上と左右のクリアランスがあるので要チェックです。

黒丸の点のところが中心です。

抜きます

断熱材が出てきました。


穴あけしようとしたら、ドリルでだとビニールが手繰り寄せられてしまうので手で穴を広げます。
バルコニー側からも穴を開けるために中心に目安の穴を開けます。ホースに勾配を取る必要があるので、少し下側に穴を開けます。

向こう側が見えて空気が入ってきます。


外壁に穴が空きました。

穴が空いたので、穴の位置から相対位置が決まっているカライエを取り付ける金具をテープで止めておきます。

養生テープで固定しておきます。

ネジ止めします。取り付け位置は説明書にある通り。

マスキングテープを外しました。

作業風景

水平です。

外には10cm出せと説明書に書いてありましたが、最終的には1cmぐらいで良かったです。(私の施工は3cmぐらいですが)
本体から直接ホースを出す場合だと、長さを調整する余地が無いです。

10cm出している状態から仮組みと切断を繰り返していく。。。雨が降っていて辛かったです。

パテや資材を買いに行ったので夜になりました。
仮組みが終わり、枠を付けて、パテで埋めます。ホースに傾斜をつけつつ、最終的な出口は地面に対して垂直にしないと虫よけの蓋が開いてしまうので出口は垂直に調整します。
これでも、外に出過ぎ。あと2cmぐらい短くするのがベストかなと。

カバーを取り付けたところ。

カライエの設置場所から電源が取れなかったのでコンセントを増設します。材料費は600円ぐらいかなと。電気工事には資格が必要。

コンセントボックスの施工

目立たないように照明の影になる位置に設置します。

刺したところ。

カライエ上下にある金属板と本体を固定するネジを2本締めて、化粧蓋をして設置完了です。
配線も目立っていないと思います。

動作確認
説明書
施工説明書
取扱説明書
まとめ
- 長期間留守にする物件や、定期的に人が滞在しない住居には、カライエは最適な除湿機です。
- 本体価格は約6万円と、安価なエアコンと同等の価格帯です。そのため、常時人が居住する一般住宅では、エアコンの除湿機能で代替されることが多いかもしれません。