問題の発見
有限会社葉山興業に浄化槽の定期清掃を依頼した際、「浄化槽に穴が空いている」との指摘を受け、早急な対処が必要との診断を受けました。
浄化槽は駐車場のモルタル舗装の下に埋設されているため、入れ替え工事を行うとなると相当のコストがかかることが予想されました。
対応方針の検討
浄化槽の修理よりも、可能であれば下水道への接続を検討したいと考え、葉山町の下水道対応エリアを確認したところ、対象エリア内であることが分かりました。
物件所在地には約5年前に下水道が敷設されていましたが、新築時にはまだ整備されていなかったため、浄化槽が設置されていました。
下水道敷設から2年以内に接続すれば補助金の対象となりましたが、すでに期限を過ぎていたため、補助金は利用できませんでした。
見積り依頼と発注先業者確定
下水道接続工事の見積もりを依頼することにしました。
ただし、一般向けに分かりやすい業者リストが公開されていないため、情報収集に苦労しました。
まず葉山町のウェブサイトに掲載されている指定工事業者リストを参照し、数件に問い合わせましたが、対応できないと断られてしまいました。
そこで葉山町の下水道課に相談したところ、逗葉管工事業協同組合に問い合わせることを勧められました。
逗葉管工事業協同組合に葉山エリアでの施工業者を尋ねたところ、以下の4社を紹介していただきました。
- 武藤工務店(桜山): 046-871-2691
- 森村興業(桜山): 046-871-3487
- 真下設備: 046-872-0530
- 真下商事: 046-873-7842
このうち連絡が取れたのは武藤工務店と真下設備で、両社に見積もりを依頼しました。現地調査が必要なため、約半月待って見積もりを取得しました。工事費用は概ね30〜50万円程度との見積もりでした。
各業者で工事の進め方や役所への届出手続きなどが異なっていました。それぞれに詳しく話を伺った結果、当方の質問に対して的確に回答してくれた信頼性の高い武藤工務店に発注することを決定しました。
役所への書類提出は合計5枚程度あり、すべて代行していただきました。
工事完了後
工事完了後の写真です。コンクリートの仕上がりも美しく、丁寧な施工が確認できます。

下水道への切り替えにより、下水道使用料が新たに発生するためランニングコストは増加しますが、浄化槽の場合は循環ポンプを24時間稼働させる必要があり、その動作音が気になっていたため、静かな環境を得られたことは大きなメリットとなりました。
まとめ
- 見積もり依頼から工事完了まで、約3ヶ月を要しました。余裕を持ったスケジュールで進めることをお勧めします。
- 武藤工務店は価格は若干高めでしたが、対応の丁寧さと施工品質が優れており、信頼できる業者です。
施工後の変化
- 浄化槽用循環ポンプの撤去により、動作音がなくなり非常に静かな環境になりました。
- 下水道使用料は浄化槽の汲み取り費用と比較すると、年間の維持コストは高くなります。